香港株式市場の代表的株価指数であるハンセン指数を算出している恒生指数公司(ハンセン・インデクシズ)は20日、香港取引所(HKEX)に上場する中国本土の電子商取引(EC)大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)をはじめとするハイテク関連銘柄の株価を元に算出する「ハンセンテック指数」の公表を27日から行うと発表した。
指数を構成するのは、アリババのほか本土IT大手の騰訊控股(テンセント)、消費者向けサイト運営大手の美団点評、スマートフォン世界大手の小米集団(シャオミ)などの30銘柄。20日付香港経済日報によると、恒生指数公司は、新指数とハンセン指数、ハンセン中国企業株指数(H株指数)を合わせた三つを香港の三大旗艦指数と位置づけていく方針だ。市場関係者からも「香港版ナスダック指数」の登場が市場の活性化につながると期待が高まっているという。
新指数は構成銘柄の時価総額に応じた計算式で算出。指数に占める個別銘柄の比重は、中国語の発音表記の頭文字から「ATMX」と呼ばれる上記4銘柄で33.49%となる。このほかにも、中芯国際集成電路製造(SMIC)、舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー)、京東集団(JD.com)、網易(ネットイース)、比亜迪(BYD)電子など、本土を中心とする科学技術5分野のIT有力銘柄が組み込まれ、四半期に一度、構成銘柄を見直す。新規上場の大型テック企業を適宜指数に組み入れる仕組みも整えたと説明している。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。