日立製作所が中国のビルシステム事業を深化させる。新型コロナウイルスの影響で日本市場の落ち込みが予想される中、中国で昇降機の保全サービスやリニューアル需要の取り込みを強化するほか、中国工場の一層の活用で、同国以外のアジア市場の開拓にも本腰を入れる。在宅勤務が進み、オフィスビルの必要性が見直される状況下、非接触技術やモノのインターネット(IoT)を駆使し、新たな付加価値も提案していく。4月に日立製作所ビルシステムビジネスユニット最高経営責任者(CEO)兼日立ビルシステム取締役社長に就任した光冨眞哉氏に事業戦略を聞いた。