アクシアタ系電子財布、隣国企業が22％出資

マレーシアの通信大手アクシアタ・グループ傘下のデジタル金融サービス会社アクシアタ・デジタルは25日、完全子会社だった電子財布（Ｅウォレット）サービス「ブースト」の運営会社の株式21.9％を売却したと発表した。売却先はシンガポールの保険大手グレート・イースタン・ホールディングスで、取引額は7,000万米ドル（約75億円）。同社との提携を通じ、東南アジア域内でのデジタル金融サービスの拡大を図る。

ブーストを運営するブースト・ホールディングスに、金融大手ＯＣＢＣ銀行傘下のグレート・イースタンが資本参加した。株式の売却益は、アクシアタ・デジタルのデジタル金融サービス拡充に充てる。グレート・イースタンとの提携は昨年の小口金融・保険分野に続き２件目となる。

ブーストはマレーシア地場最大の電子財布サービスでユーザー数は750万人、加盟店は17万カ所に達する。インドネシアでも54万4,000カ所の加盟店を持つ。

ブーストは電子財布事業のほか、小口金融・小口保険、キャリア決済（ＤＣＢ）、バングラデシュでの合弁事業などを手掛けている。