ベトナムの労働総連合によると、今年1~5月に国内で起きたストライキは91件と、前年同期の66件より多いことがわかった。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、工場が生産を停止・縮小していることが増加の要因とみられる。25日にベトナム・ニュース(VNS)が伝えた。
2019年通年のストライキの件数は、121件と前年からは半減していた。国内では工場の閉鎖や、生産の一時停止・縮小に踏み切る企業が増えており、今年1~4月末までに5,681社がこれらの措置を実施した。特に輸出が多い繊維・アパレルや、履物といった業界でこの傾向が顕著という。
国内の労働者46万1,000人が影響を受けているとされ、これに伴い、従業員にとっては待遇や福利厚生の変化に対する不安が高まっている。年末の賞与のカットや、給与支給の遅延、社員食堂の質の低下といった点に関する不満が、ストライキにつながるケースが多い。
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