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賃料下落や空室増、豪で今後も続く見込み

新型コロナウイルス感染症の影響ですでに賃料の下落や空室の増加に苦しんでいるオーストラリアの不動産業者は、今後も市場の低迷が続くと見込まれていることから、さらにキャッシュフローのひっ迫に直面しそうだ。データ提供サイトのSuburbtrends.com.auが実施した分析によると、全賃貸物件の53.8%が、少なくとも3週間は空室のままだという。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。

同社のディレクター、ケント・ラードナー氏によると、ほとんどの投資家はキャッシュフローのバッファーを計算する際に、賃貸物件の空室期間を2週間と想定するという。

ただ3週間広告を出しても空室のままの物件が増えていることから、不動産業者と家主にとっての負担が増えるようだ。

現在、全国で6万件以上の賃貸物件が21日以上空室のままとなっており、前月比で46.1%増加した。前年同月比では18.5%増。

ラードナー氏は、新型コロナの影響と集合住宅の過剰供給が原因と指摘し、「多くのテナントが財政上の理由でリース終了前に移転しており、リース終了物件と集合住宅の競争が激化している」と述べた。

■空室率上昇で賃料割引拡大

新型コロナの影響で需要が激減し、賃貸物件の割引率が上昇しているようだ。不動産会社が空き物件を埋めるためや既存のテナントを維持しようとするために、割引戦争が本格化している。

不動産情報ドメイン・グループによると、今年2月から5月の間に、家賃が割引された賃貸物件の割合は、ダーウィンを除くすべての都市で増加した。ホバート南西部の賃貸の割引率は、2月の13.5%から33.9%まで上昇し、最も増加率が高かった。

ドメイン・グループのアナリスト、ニコラ・パウエル氏は、「海外からの移住者の多いシドニーやメルボルンの都市部を中心に、新型コロナをきっかけにさまざまな要因で割引が行われている。海外からの移住者が戻らない限り、割引率は高い水準を維持するだろう」と述べた。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 建設・不動産マクロ・統計・その他経済

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