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豪5月企業景況感・信頼感、前月から改善

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は9日、オーストラリアの5月の企業景況感(business conditions)指数が、前月から10ポイント上昇のマイナス24だったと発表した。企業信頼感(business confidence)指数は、前月(修正値)から25ポイント上昇し、マイナス20となった。景況感は世界金融危機直後、信頼感は1990年代の景気後退時と同程度の低水準となっているものの、新型コロナウイルスの感染拡大を背景とする社会規制が緩和され始めたことで全体的に改善した。ただ、雇用や設備投資は伸び悩んでおり、企業の不安感があらわになっている。

NABは非農業部門の約540社を対象として、5月19日~6月1日に調査を実施した。同指数は、ゼロポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回っており、ゼロポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。景況感指数は現在の景況に対する満足度を示し、信頼感指数は向こう3カ月間の短期景況見通しを示している。

主要指数は、利益が16ポイント上昇のマイナス19となったほか、◆売上高:13ポイント上昇のマイナス18◆雇用:3ポイント上昇のマイナス31◆新規受注:6ポイント上昇のマイナス29◆在庫:2ポイント上昇のマイナス10――と全般的に上昇した。一方で、輸出は、2ポイント下落のマイナス9となった。

州別の景況感(トレンド値)は、タスマニア(TAS)州が5ポイント下落のマイナス18で最も高かった一方、南オーストラリア(SA)州が11ポイント下落のマイナス34ポイントと最も低かった。信頼感は、TAS州がマイナス36ポイントで最も高かった一方、SA州がマイナス48と最低だった。

産業別の景況感は全業界でマイナスだったが、卸売や娯楽・個人サービス、製造、建設など、それぞれ11~16ポイント上昇した。信頼感も前月に引き続き全てマイナスだったが、全業界で上昇した。

NABのチーフエコノミストのオスター氏は、各項目で上昇したものの、雇用や設備投資の低迷に加え、新規注文は景気後退時と同程度の低水準となっており、企業景況感がプラスに転じるのはまだ先になるとの見方を示している。

■豪株は6000ポイント突破

9日のオーストラリア株式市場は、主要指標S&P/ASX200指数が6144.9ポイントで、前営業日比2.4%(146.2ポイント)高となり、6000ポイントを突破した。銀行株がけん引した。

一方、豪ドルの対米ドル為替相場は、午前中に0.703米ドルと約11カ月ぶりの高値をつけ、その後は下落基調となり同日17時時点には1豪ドル=0.695米ドルで推移していた。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済雇用・労務社会・事件

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