ミャンマー最大都市を管轄するヤンゴン管区政府は、新型コロナウイルス感染症患者を最大2,000人まで収容できる医療施設を郊外に開設した。同管区で新型コロナ患者を治療できる3カ所目の医療施設となった。日本の企業が医療用酸素を供給する。
■日本の北島酸素が設備提供
新たな病院はレグ郡区のパウンジー村にある、行政中央研究所(Central Institute of Civil Services)を活用した「パウンジー・メディカルセンター」で、ヤンゴンに進出する北島酸素(徳島市)が、医療用酸素と酸素の供給設備を提供する。
地元メディアによると、同センターでは4室の集中治療室(ICU)で最大37人を同時に治療できる。特別病棟では240床に酸素吸入器を設置する計画だ。一般病棟の病床数は現在480床だが、2,000床に拡充する。医療従事者の宿泊施設、医療廃棄物を処理する焼却炉2基も稼働準備が整った。
ヤンゴンでは現在、北オッカラパ郡区のウェバギ病院と南オッカラパ郡区の南オッカラパ婦人・小児科病院の2カ所が新型コロナ患者を受け入れているが、満床になった場合、パウンジー・メディカルセンターで受け入れる予定になっている。
ウェバギ病院と南オッカラパ病院の新型コロナ感染者向け病床数は、それぞれ90床と70床。22日午前時点の全国の感染者は127人で、うち98人がヤンゴンに集中している。
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