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退職年金の早期引出し、既に36万人が申請

オーストラリア連邦政府が新型コロナウイルスに関連した緊急経済支援策の第2弾として、スーパーアニュエーション(退職年金)の早期引き出しを認めると発表した後、4月2日までの3日間だけで約36万1,000人が早期引き出しをオーストラリア国税局(ATO)に申請登録したことが分かった。これは、退職年金口座を持つ人口1,500万人のうち約2.5%に相当する。6日付オーストラリアンが報じた。

政府は緊急支援策として、スーパーの加入者に対し、本年度と来年度にそれぞれ積立金から最大1万豪ドル(約65万8,501円)の引き出しを認めると発表。正式な申請手続き終了後、実際の引き出しは今月20日から開始される予定だ。

政府は積立金の早期引き出し額を約270億豪ドルと見込んでいるが、業界は500億豪ドルを超える可能性があるとし、不安定な市場環境での資産の投げ売りや、長期保有目的で有していたインフラ関連資産や不動産の放出を余儀なくされることを懸念している。特に、失業者が多く発生している小売りやサービス業、観光、娯楽分野を対象とする小規模な産業ファンドでは、積立金の早期引き出しに加え、新規の積立金の減少、資産価値の低下という三重苦に直面するとみられている。

オーストラリア年金基金協会(ASFA)と業界団体は財務省に送った書簡の中で、産業ファンドを中心に提供される低コストで簡素な「マイスーパー(MySuper)」の現金残高は約450億豪ドルで、積立金の早期引き出しがこれを上回れば資産の投げ売りを余儀なくされ、ほかの加入者の投資にも悪影響が及ぶとの懸念を示した。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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