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日本のインフラ技術を訴求、首都でセミナー

日本の国土交通省は19日、タイの首都バンコクで「インフラ関連中堅・中小企業向けタイ・ビジネスマッチングセミナー」を開催した。政府が進める日本の建設企業の海外展開支援の一環。日本企業15社が参加し、独自の技術・製品をプレゼンテーションと実演・展示を通じてアピールした。

実演・展示を通じて各社の製品や技術をアピールした=19日、タイ・バンコク(NNA撮影)

実演・展示を通じて各社の製品や技術をアピールした=19日、タイ・バンコク(NNA撮影)

国交省の山腰俊博国際交通特別交渉官は、NNAに対し、「セミナー開催に当たって、タイ側にヒアリングしたところ、日本のインフラ関連技術で特にニーズが高かったのが、『道路・橋・鉄道・建物のメンテナンス技術』と『水処理・水害対策』の2分野だった」と説明した。他の東南アジア諸国に比べて、道路や鉄道などのインフラ整備が進んでいるタイでは、インフラの適切な維持管理技術へのニーズが高いと考えられている。また、2011年の大洪水による苦い経験と、干ばつや河川の水位低下が懸念されていることで水の再利用や水害の防止に関する技術にも関心が高いとみられる。また、高齢化の進むタイでは今後、建設や維持管理の作業員不足が想定され、現場の省力化につながる技術もニーズが高い。

セミナー・展示会には、タイの政府機関や自治体、工業団地などの民間事業者、大学関係者など100人前後が参加した。これまでにベトナム、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどでも同様のセミナーが開催され、タイでは2回目の開催となったが、山腰氏によると、タイは特に参加者が多く、日本のインフラ関連技術に対する関心も高いという。

■維持管理や水害対策に高い関心

建設コンサルタントの八千代エンジニヤリング(東京都台東区)と日本道路(同港区)は、タイ工業省工業規格局の自動車・タイヤのテストコースの施工で採用された「iペーブメント」と呼ばれる舗装技術を紹介。舗装改良の省力化と、熟練作業員でなくとも高い精度の仕上げができることをアピールした。

星尊(大阪市)は、コンクリート廃材を砂利などの自然骨材の代替として利用する技術を紹介。現在、建物などの解体現場から出るコンクリート廃材が違法に埋立処分されることが多いという実情に対して、都市部の建設工事のセメント骨材として活用することで、材料や輸送コストの削減、環境負荷の低減の双方で有用であると訴えた。

水害対策では、秩父ケミカル(東京都千代田区)が、大雨時に地下に一時的に雨水を貯められる雨水貯留浸透施設(雨水貯留槽)を紹介。プラスチック構造体を地表近くに設置するだけなので、低コスト・短工期で浸水対策ができるという。同社の担当者は、NNAに対し、「気軽に行える浸水対策として、工業団地の工場や病院、道路などさまざまな施設に活用してもらいたい」と語った。


関連国・地域: タイ日本
関連業種: 建設・不動産マクロ・統計・その他経済

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