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日本の投資家、豪州の新規国債を嫌気

オーストラリアの財務省財政管理局(AOFM)によれば、オーストラリアの国債の発行額は年間約600億豪ドル(約4兆5,143億円)で、2016/17年度には1,000億豪ドル以上の国債が発行された。ただ、オーストラリアの10年物国債の利回りが米国債の利回りを下回っていることから、日本の投資家がオーストラリアの新規国債から遠ざかっている。22日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が報じた。

AOFMのニコール局長は、「日本の投資家はオーストラリア市場を好んでおり、わが国の市場では大きな投資家となっている。しかし、利回りが低下したためにオーストラリア市場への投資の正当性を見つけ出すのが困難になっているほか、豪ドルに資金を投じる上での為替ヘッジにかかる費用も増加している」と分析した。ただ、オーストラリア国債に対する需要は依然として強く、日本からの投資が減少した分はほかからの需要が埋め合わせているという。

■準備銀の量的緩和に向け準備

オーストラリア連邦準備銀(RBA)が量的緩和政策に踏み切る可能性に備えて、AOFMが準備を進めている。ニコール局長は、RBAが国債の買い入れを開始した場合に協力できる態勢は整っているとした。

ニコール局長はまた、「量的緩和が実施されると見込んでいるわけではないが、仮に実施された場合、RBAは念入りに計画を実行するだろう。長期国債の大量買い入れが行われれば利回りが低下し、国債を発行するAOFMの任務は複雑になるが、RBAとAOFMの立場が対立することはない」と説明した。

オーストラリアの現在の政策金利は過去最低の0.75%となっており、RBAは政策金利が0.25%まで引き下げられた場合、国債の買い入れによる量的緩和を検討するとしている。RBAのロウ総裁は昨年11月に、量的緩和では住宅ローン債券といった民間部門での資産の買い入れは行わない方針を示すとともに、こうした金融政策よりも、インフラ支出の増加や構造改革といった政府による景気刺激策のほうが望ましいとの見方を示していた。

■株市場は最高値更新

オーストラリアの株式市場は22日、主要指標S&P/ASX200指数が7132.7ポイントと前日比0.93%高となり、史上最高値をまた更新した。豪ドルの為替取引は、22日16時時点で1豪ドル=0.6838米ドルだった。


関連国・地域: オーストラリア日本
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済

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