マレーシアでEMS(電子機器の製造受託サービス)などを手掛ける台湾系PIEインダストリアルは、今年末までに約5,000万リンギ(約13億1,631万円)を投じ、ペナン州セブランジャヤの工場を拡張する。拡張事業としては過去最大の投資となる。11日付スターが伝えた。
アルビン・ムイ社長によると、拡張工事は2020年半ばに完了する。これまで工場の拡張工事は段階的に進めてきたが、今回は一挙に拡張する。延べ床面積を5万平方フィート(約4,645平方メートル)増やし、高精密機械などを導入する。
また、拡張を機に試作品の設計やこれまで外注に依存していた高度な技術を必要とする組み込み製品なども内製できるようになる見込みだという。
同社は現在、多国籍企業2社と新規契約の交渉をまとめている。1社は電子製品の製造で、もう1社はプリント回路板の組み立てだという。ムイ社長は「これらの契約は、来年度の業績に大きく寄与する」と説明した。
さらに、20年には現在ワイヤやケーブルを製造しているタイ拠点の生産を拡張し、組み込み製品の製造部門を立ち上げる計画もあるという。
PIEインダストリアルには、台湾のEMS大手、広宇科技(パン・インターナショナル)が51.4%出資する。
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