デジタルソリューションを提供するミャンマーの新興企業「バーズ」(Bards)はこのほど、最大都市ヤンゴンを拠点とする日系投資会社トラスト・ベンチャー・パートナーズ(TVP)と個人投資家1人から、計数万米ドル(数百万円)規模の資金を調達したと発表した。
バーズは現在、異なる複数の電子ウォレットでの決済を一つの端末で処理できる国内初の統合プラットフォーム「ディンガー」(Dinger)を開発している。ディンガーを導入することで、電子商取引(EC)企業は、さまざまな電子ウォレットでの決済を受け付けられる。バーズは2020年初めにディンガーを正式に立ち上げ、2回目の資金調達にも着手する方針を示している。
バーズはデジタルマーケティングやブランディング、ITソリューション、ウェブデザインなどのサービスを提供している。主な顧客は、携帯電話事業者の国営ミャンマー郵電公社(MPT)、フィットネス予約アプリ「フレキシブル・パス」など。ディンガーに関しては、地場電子ウォレット1社と既に契約を結び、別の2社とも近く締結する予定。8月時点で、教育、小売り、医療、フィットネス関連の10社に及ぶEC企業と基本合意書を交わしている。
創設者のテト・アーカー・チョー氏は、米経済誌フォーブスが発表したアジアで最も影響力のある30歳以下の30人「30アンダー30」2019年アジア版に選出された。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。