電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(浙江省杭州市、アリババグループ)傘下の通販サイト「天猫(Tモール)」の蒋凡総裁は21日、11月11日の「独身の日」にちなんで毎年開催している一大販促イベント「双十一」について、今年は総額500億元(約7,700億円)の値引きを実施すると明らかにした。天猫の双十一での割引額としては過去最大規模となる。21日付証券時報などが伝えた。
天猫は今年の双十一で、1,000万種類以上の商品を特別価格で提供する。このうち約100万種類は新商品という。化粧品ブランドは全体の半数以上が、1年間で最も注目度が高いクリスマス限定のコスメセットを前倒しで販売する。資生堂やフランスのランコムといった化粧品ブランドは、双十一向け商品を用意する。
双十一の開催を控え、高級ブランドが天猫に旗艦店を開設する動きが相次いでいる。今年は米「マイケル・コース」やフランス「シャネル」など93の高級ブランドが双十一に参加する予定。スーパーマーケット部門からは、フランスのカルフールが初参戦する見通しだ。
蒋総裁は「天猫の今年の双十一の利用客数は前年より1億人多い5億人に達する」と見込み、取引額も前年(2,135億元)を上回るとみている。
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