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テイクオフ:「確かここにあったはず…

「確かここにあったはずなんだけど」。手探りと同時に書類の山が音を立てて崩れ落ちる。先生これですか、とすかさず看護師が手を伸ばした。カルテを探していたらしい。診察室が満室のため、と人混みの受付で診察を受けた。当地では医師の外れくじばかり引いている。

米国で学位を取った優秀な医師が多いと聞いていた。だが、戸棚の奥で色あせていた検査器具を使用されたり、採血した注射器を紛失されたりと評判は疑わしい。「医師や看護師が収入の高い海外に流出傾向」との報道に納得した。看護師不足は目に見えて明らかだった。

入院と同時に発症したじんましんと格闘すること約1年。改善かと思いきやこの3カ月で悪化の一途をたどっている。皮膚科では「仕事を忘れてボラカイ島に行けばいいわ」とひと言。能天気な医師に怒りさえ感じたが、確かに同島で発疹は見られなかった。診断は意外と侮れないようだ。(堀)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 社会・事件

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