【アジアを走れ、次世代モビリティー】一帯一路の自動車生産
ロシア・欧州市場にらむ吉利汽車
東はロシア、西は欧州連合(EU)加盟国ポーランドに接するベラルーシ。日本人にはなじみの薄い国だが、ベラルーシは近年、中国とEUを結ぶコンテナ鉄道輸送「中欧班列」の欧州の玄関口として物流業界では注目を集めつつある。中国の経済圏構想「一帯一路」の沿線に位置し、中国から地続きという地の利を生かし、2017年11月には中国地場ブランド首位の吉利汽車(ジーリー)の生産拠点が稼働した。人口1,000万人弱の国で、吉利はどんな戦略を描いているのか。現地を訪問した。(文・写真=NNA東京編集部 遠藤堂太)