フィリピン国営石油会社(PNOC)の探査子会社、PNOCエクスプロレーションのペドロ・アキノ社長兼最高経営責任者(CEO)が14日付で辞任した。ドゥテルテ大統領の辞任要求を受けたもので、事実上の解任だ。大統領府は「信頼の喪失が理由」と説明した。マニラタイムズなどが16日伝えた。
パネロ大統領報道官は「アキノ氏への辞任要求は政府機関での汚職撲滅運動に沿ったもので、現政権下では聖域が存在しないことを強調するものだ」と説明した。
アキノ氏は何らかの汚職行為に関与した疑いがあるが、詳細は明らかにされていない。ただ今回の辞任劇は、アキノ氏が無断でロシア企業と石油製品分野での提携文書に調印し、30日間の職務停止を命じられたことと関連があるとみられる。提携案件はPNOCエクスプロレーションの取締役会や、クシ・エネルギー相の同意を得ていなかったとされる。
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