飲料大手ペプシ・コーラ・プロダクツ・フィリピン(PCPPI)は25日、スナック菓子の生産を停止すると発表した。主力の飲料事業に注力する方針だ。
PCPPIは先週に開いた取締役会で、「チートス」ブランドをはじめとするスナック菓子の生産を中止することを決定。約70年にわたって同社の主力となっている炭酸・清涼飲料事業の拡大に専念する方針を打ち出した。スナック菓子は今後、輸入を通じて国内販売を継続する考えで、スナック菓子工場の従業員は社内の他事業部に配置転換する。
26日付地元各紙によると、PCPPIは2015年、6億5,000万ペソ(約13億4,300万円)を投じ、ラグナ州カブヤオの工業団地「ライト・インダストリアル・アンド・サイエンス・パーク」の工場で、国内市場向けスナック菓子の生産を開始した。同社は「フィリピン市場の成長を見込んだ先行投資」としていたが、販売は低迷。昨年のスナック菓子の売上高は、前年比25%減の約2億ペソと、全体に占める比率は0.6%だった。2019年1~6月期(上半期)は5,000万ペソと全体のわずか0.2%にとどまっていた。
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