タイの素材最大手のサイアム・セメント(SCG)は23日、建設業向けのソリューションを提供する店舗「CPACソリューション・センター」を現在の6カ所から来年には20カ所まで増やす計画を発表した。
SCG傘下で廃棄物発電事業を担当する建材事業子会社SCGセメント・ビルディング・マテリアルズのチャナ副社長によると、SCGは現在、北部チェンマイ県、ピサヌローク県、東北部コンケン県、南部プーケット県など6カ所にCPACソリューション・センターを展開している。建設技術の需給ギャップが大きい北部、北東部、南部を中心に、拠点網拡大を図る。これに伴い、技術者と請負業者を現在の2,000人から10倍の2万人まで増やす計画。
センターの平均的な敷地面積は5ライ(約8,000平方メートル)で、投資額は1,000万~2,000万バーツ(約3,530万~7,050万円)という。
国内の建設業は競争激化により伸び悩んでいるほか、建設事業の管理が徹底されていないことによる廃棄物の増加や工期の遅れ、予算超過、事業の放棄などが問題となっている。ソリューションを導入して事業を管理することで、例えば廃棄物の量を10%以上抑えることが可能という。
■韓国貿易保険公社と覚書締結
SCGは24日、韓国貿易保険公社と信用保証に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。SCGが韓国のメーカーから設備を購入するために商業銀行から融資を受ける際に、最高10億米ドル(約1,077億円)まで保証する。
SCGは、特に韓国の化学分野で商機を探っているという。MOUに基づき、韓国貿易保険公社が毎年開催している商談会にも参加することが可能になった。
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