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8月の輸出は4%減、再びマイナス転換

タイ商務省が20日発表した2019年8月の貿易統計(速報値)によると、輸出額は前年同月比4.0%減の219億1,500万米ドル(約2兆3,620億円)だった。5カ月ぶりのプラスとなった前月から再びマイナスに転じた。輸入額も14.6%減の198億6,200万米ドルに落ち込み、貿易収支は20億5,300万米ドルの黒字となった。

品目別の輸出額は、「主要工業製品」(輸出額の構成比81%)が前年同月比1.9%減の176億8,400万米ドル。このうち「電子製品・部品」(同14%)が9.5%減の30億6,000万米ドル、「車両・部品」(14%)が13.3%減の29億8,600万米ドル、「電気製品・部品」(9%)が7.0%減の19億5,200万米ドルと、軒並み減少した。

「農産物・加工品」(輸出額の構成比16%)は4.4%減の35億8,500万米ドル。内訳は、「コメ」(同1%)が44.7%減、「キャッサバ」(1%)が25.3%減と2桁のマイナスとなり、「天然ゴム」(2%)も7.2%減となった。一方、「食品」(10%)は5.3%増加した。

国・地域別の輸出額は、中国が前年同月比2.7%減の26億7,900万米ドル。9カ月ぶりにプラスとなった前月から再びマイナスに転じたものの、首位を堅持した。米国は5.8%増の25億7,300万米ドル。日本は1.2%減の21億3,700万米ドル、欧州連合(EU)は6.2%減の18億700万米ドルに落ち込んだ。このほか、東南アジア諸国連合(ASEAN)が23.9%減の51億7,500万米ドル、CLMV諸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)が22.7%減の21億4,000万米ドルと、ともに2桁のマイナスとなった。

商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)のピムチャノック事務局長は記者会見で、「輸出が再びマイナスに転じた背景には、世界経済の減速や国際原油価格の低迷、米中貿易摩擦の影響、バーツ高による競争力の低下がある」と指摘。特に米中貿易摩擦の影響は、米国と中国のサプライチェーン以外の国・地域にも及んでおり、これによりタイの輸出も年初から0.58%押し下げられたという。

ピムチャノック氏は一方で、米中貿易摩擦の影響を受けて、電気製品メーカーによるタイへの生産移管が増え、年末までに輸出は回復する可能性があると予測。不安定な国際原油価格や中国経済の減速、バーツ高がリスク要因となるとの見方を示した。今年の輸出目標を達成するためには、年末まで月230億米ドル以上の輸出を維持しなければならないという。

1~8月の輸出額は前年同期比2.2%減の1,660億9,100万米ドル、輸入額は3.6%減の1,599億8,400万米ドル。貿易収支は61億700万米ドルの黒字だった。


関連国・地域: タイ
関連業種: マクロ・統計・その他経済

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