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第3代大統領のハビビ氏死去

独裁政権から民主化へ移行を実現

インドネシアの第3代大統領のバハルディン・ユスフ・ハビビ氏が11日午後6時過ぎ、ジャカルタ市内の入院先の病院で合併症などにより死去した。83歳だった。
1998年アジア通貨危機による経済的混乱とそれに伴う学生らを中心にした民主化要求という大きなうねりの中で32年間続いたスハルト長期独裁政権が崩壊し、副大統領から昇格したハビビ大統領。その約500日間の在任期間は「スハルト亜流」との批判をはね返すためにも民主化を急速に進めることで今日のインドネシアにつながる民主国家の基礎を築くことに全精力が注がれた。(特別寄稿=大塚智彦)