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デンカ、機能性樹脂の設備増強に27億円

総合化学メーカーのデンカは9日、シンガポールでメタクリル酸メチルースチレン共重合体(MS樹脂)の生産能力を2倍に増強すると発表した。液晶テレビやモニターの大画面化に伴い、MS樹脂の需要が急増していることに対応する。投資額は約27億円だ。

西部ジュロン島にある現地法人デンカ・シンガポールのセラヤ工場のポリスチレン製造設備1基を改造し、MS樹脂用に作り替える。既にMS樹脂の製造設備1基を所有しており、現在の年産能力は7万トン。設備改造を通じて、2基・14万トンに増強する。

2021年1~6月期中の稼働を予定している。アジア太平洋地域向けに販売する。今回の設備改修に伴い、現地でのポリスチレンの製造から撤退する。

デンカによると、液晶テレビやモニターのバックライト用導光板をはじめとする光学用途のMS樹脂の需要は、画面の大型化などを背景に拡大。加えてアジア太平洋地域では、化粧品用容器など非光学用途のMS樹脂の需要も大幅に増加している。

一方、ポリスチレンは世界的に供給余剰のため、ポリスチレン製造設備からMS樹脂製造設備への転換を決めた。

デンカは1997年にシンガポールでポリスチレンの生産を開始した。デンカ・シンガポールのほか、地域統括会社や研究部門など5社、4工場を設置。それぞれの工場で、MS樹脂を含むスチレン系樹脂、リチウムイオン二次電池向け導電助剤、半導体電子部品の封止材に使用される球状シリカ、カツラの原糸を製造している。


関連国・地域: シンガポール日本
関連業種: 電機化学

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