配車から多様化、スーパーアプリ競争時代へ

ベトナムの配車アプリ業界が、消費者の生活を助けるサービスをまとめて提供する「スーパーアプリ」の競争時代に突入している。19日付ＶＮエクスプレスが報じた。

地場Ｂｅグループは、2018年12月に配車サービス市場に参入。事業内容は、二輪車の「ｂｅバイク」、四輪車の「ｂｅカー」、宅配サービス「ｂｅデリバリー」と「ｂｅエクスプレス」に加え、金融サービス「ｂｅフィナンシャル」、料理宅配サービス「ｂｅフード」と多様化させた。チャン・タイン・ハイ社長によると、登録した運転手数は約４万人、利用件数は累計2,000万回となっている。

ベトナムにおけるスーパーアプリの先駆け的存在であるグラブは、配車や宅配などが最大50％割引になる前払い式の会費パッケージ（サブスクリプション）を導入し、シェア維持を図っている。

インドネシアの配車アプリ大手ゴジェックがベトナムで展開する「ゴーベト（Ｇｏ―Ｖｉｅｔ）」も、スーパーアプリの展開を積極化しており、利用件数は１億回を超えた。今年下半期（７～12月）には、各社間の競争が一層激しくなりそうだ。