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キャセイCEOが辞任、一連の混乱で引責か

香港の航空大手キャセイパシフィック航空は16日、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)と盧家培(ポール・ロー)最高顧客・商務責任者(CCO)が19日付で辞任すると発表した。サウスチャイナ・モーニングポストは16日、「逃亡犯条例」改正に絡む抗議活動にキャセイの一部社員が参加したことを中国政府が非難したことが背景と報じた。

後任のCEOには、航空機整備大手の香港飛機工程(HAECO、港機)のトウ健栄(トウ=登におおざと、オーガスタス・タン)CEOが就任する。新CCOは、キャセイが先ごろ買収した格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスの林紹波(ロナルド・ラム)CEOが兼務する。HAECOはキャセイの筆頭株主であるスワイヤ・パシフィック(太古控股)の傘下企業。

香港では今月5日、全域でゼネラル・ストライキが発生。空港では、キャセイの従業員が多数ゼネストに参加し、欠航が相次ぐ事態に発展した。中国民用航空局(民航局)は9日、違法なデモ活動に関わるなどした従業員を香港と中国本土を結ぶ路線の運航業務に就かせないよう要求。この要求を背景に香港株式市場では先週、キャセイの株価が続落し、10年ぶりの安値をつけた。

今回の突然の人事については、中国国営メディアも相次ぎ報道するなど関心を寄せた。18日付星島日報によると、中国国営中央テレビ(CCTV)は、キャセイの大株主である香港の英系コングロマリット、スワイヤグループ(太古集団)の首脳が、一連の混乱を巡るキャセイ上層部の対応に激怒したと報道。16日に緊急招集された同社取締役会でホッグCEOらの退任を含む人事調整案を提出し、同案は全会一致で承認されたという。CCTVは、内部関係者の情報として、キャセイの混乱を巡る上層部への責任追及は今後も続くと報じた。

民航局は香港国際空港で多数の欠航が出た12日、同局幹部とスワイヤグループ首脳が北京で会談したと公表しており、今回の一連の人事には中国当局の意向が働いている可能性もある。


関連国・地域: 中国香港
関連業種: 金融運輸社会・事件

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