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大阪ガスが地場AGPに出資、LNG事業強化

大阪ガスは22日、シンガポールのAGPインターナショナル・ホールディングスに出資したと発表した。国際協力銀行(JBIC)との共同出資で、総投資額は約100億円。AGPと天然ガスのバリューチェーン(価値連鎖)の構築に関する戦略的協業契約も締結した。アジア地域で下流部門だけでなく、上流・中流部門の液化天然ガス(LNG)事業にも力を入れるのが狙いだ。

大阪ガスは、AGPインターナショナル・ホールディングスに出資すると発表。株主間契約・協業契約の調印式を行った(大阪ガス提供)

大阪ガスは、AGPインターナショナル・ホールディングスに出資すると発表。株主間契約・協業契約の調印式を行った(大阪ガス提供)

完全子会社の大阪ガスシンガポールを通じて出資した。協業契約と併せて、大阪ガスが蓄積してきたLNG、パイプライン事業などに関する知見と、AGPが持つLNG事業の案件発掘力やエンジニアリング力を相互活用したい考え。東南アジアを中心とした新興国で、LNGの基地、供給、発電事業を含めたバリューチェーンの構築を目指す。

AGPは、LNG関連事業やバンカリング(船舶燃料の補給)、建設・エンジニアリング、都市ガス事業、工業・家庭用な用途別のガス配給などを手掛ける。これまで約30カ国・地域以上で事業を展開しており、フィリピンでは100年以上の歴史を持つ。

近年では中小型LNG船を設計する韓国のガスエンテックを買収するなど事業範囲を拡大している。インドでは浮体式LNG基地事業を手掛けるほか、同国で都市ガス事業の権利を有し今後業務を本格化する予定だ。

大阪ガスは、東南アジアではシンガポール、タイ、インドネシアでガス配給や産業用ガス販売、エネルギーサービス事業などを展開。6月には、ベトナムで大阪ガスシンガポール、双日、双日ベトナムの3社が産業用向け天然ガス供給などを手掛ける合弁会社を設立することで合意。8月に新会社を立ち上げ、ベトナム南部の工業団地で天然ガス供給、産業用顧客への圧縮天然ガスのローリー供給などを手掛ける計画だ。

大阪ガスの広報担当者はNNAに対し、「日本国内外でエンジニアリング会社に出資するのは初めて。出資比率は公開していないが、マイナー出資になる」と説明。アジアで販売など下流部門が中心だが、AGPはLNG基地など(上流、中流事業)を多く手掛けているため、相乗効果が見込めると付け加えた。

大阪ガスはグループ戦略で使用する新たなブランド「Daigas(ダイガス)」の下で、長期経営ビジョン・中期経営計画として海外エネルギー事業展開を加速させることを目標に掲げている。今後も天然ガスの需要拡大が見込まれる東南アジアを重要活動地域と位置付け、LNG事業の需要を開拓する。


関連国・地域: シンガポール日本
関連業種: 自動車・二輪車電力・ガス・水道

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