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トヨタ、経路検索を全国展開へ ナビタイムと共同開発、海外展開も視野

トヨタ自動車は、福岡市で試行している経路探索サービス事業を、来年から全国に展開する。専用アプリの「マイルート」には業界大手ナビタイムジャパンのシステムを導入し共同で開発。海外展開も視野に、複数の交通・移動手段を1つのサービスとして捉える「MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」事業を強化する方針だ。

ナビタイムジャパンが主催した会合=17日、東京(NNA撮影)

ナビタイムジャパンが主催した会合=17日、東京(NNA撮影)

トヨタの天野成章・未来プロジェクト室長代理(兼イノベーショングループ長)が17日、ナビタイムジャパンが東京で開いた会合で明らかにした。同氏は「日本で鍛えられたサービスは、世界でも通じる。チームジャパンで海外展開したい」と意欲を示した。

トヨタは、西日本鉄道と組んでマイルートの実証実験を昨年11月から福岡市で開始した。このアプリに今月30日からナビタイムのシステムを新たに導入する。

福岡市の実証はいったん今年8月末で終了するが、トヨタは来年以降、同市を皮切りに順次、マイルートを全国展開する計画だ。現在はバス・電車・タクシー・自転車シェア・レンタカーなどを組み合わせた移動ルートの選択肢を提供。今後はホテルや航空券の予約も一括で行えるようにする。

マイルートは来年以降、目的地までの安くて早いルートを知らせるだけでなく、「ベビーカーで移動する」「通勤の途中にちょっと寄り道をしたい」「地域のイベントに参加したい」「天候を気にせず移動したい」などのさまざまな要望に適したルートを検索できるサービスを観光客や生活者に提供。移動手段やウェブサイトによって、その都度アプリを入れたり会員登録したりする必要がないシステムを構築する計画だ。

天野氏は、「世の中の『移動したい』を増やし、(高齢や公共交通機関がないという理由の)『移動したくない』を減らすのが目的だ」と説明。「移動総量」を増やし、街や過疎地に賑わいをもたらしたいとコメントした。他の自動車メーカーをはじめ、飲食店や各種交通機関、レジャーの予約サイトなどと連携しながら、各地域で新しいモビリティー(移動)のビジョンを共有してゆくが、「当面の収益性は求めていない」とも語った。

欧州企業が先行すると報じられているMaaSだが、天野氏はNNAに対し、「(MaaSでは)複雑な交通システムや移動総量が大きい日本の方が強みを持つ」と自信をにじませた。

ナビタイムのシステムでは検索件数から大型イベントや通勤電車の混雑状況の予測もできる。また、鉄道やバスといった交通事業者がバラバラに組むダイヤの改善にも寄与している。実際、広島空港から広島県内の観光地・生口島への検索結果件数の多さから、利用者ニーズが高いにもかかわらず、空港連絡バスとフェリーの接続の悪さが浮き彫りになり、ダイヤ改善につながった事例もあるという。


関連国・地域: 日本
関連業種: 自動車・二輪車運輸マクロ・統計・その他経済

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