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〔政治スポットライト〕パプアのオニール首相辞任、不正融資引き金

パプアニューギニア(パプア)のオニール首相が26日、辞任した。同首相を巡っては、政府がスイス系の金融大手UBSのオーストラリア子会社から受けた融資が正式な手続きを経ていなかった疑惑が浮上したことなどを受け、与野党議員の間から批判の声が高まっていた。27日付地元各紙が伝えた。

オニール氏は2011年8月に首相に就任。パプアのオンブズマン委員会がまとめた報告書によると、UBSによる12億4,000万豪ドル(約941億円)に上る融資は2014年3月までに行われ、パプアで液化天然ガス(LNG)開発を手掛けるオーストラリアの石油・ガス開発会社オイルサーチの株式10%を同国政府が購入するために充てられた。パプア政府は17年9月にオイルサーチの株式を売却。これにより10億キナ(約324億円)の損失を出したとみられている。同委員会は「政府が金融機関からの巨額の融資を利用し、投機的な市場で株式を購入することは非常に不適切だ」と指摘。オニール首相と当時の2人の閣僚、上級官僚らが関連省庁と協議せず、議会での承認を得ずに株式を取得したことを問題視していた。

さらにオニール首相を巡っては、オーストラリア国籍を保持しているとのうわさも出ていた。パプアでは国会議員が二重国籍を持つことは認められていない。

オニール首相への不信感から、野党に鞍替えする与党議員が続出。同首相の辞任を求めていた野党は24日の時点で111議席の過半数の支持を得たと主張していた。

オニール氏は暫定首相として、サーの称号を持つ79歳のジュリアス・チャン氏を指名した。チャン氏は過去2回にわたってパプア首相を務めている。

オニール氏は首相時代、歴代のオーストラリア首相と近しい関係にあったほか、日本語も話すとされる親日家だ。モリソン首相は同氏と「強い友情関係」があったとした上で、同氏の後任と仕事をするのを楽しみにしていると述べていた。


関連国・地域: オーストラリアパプアニューギニア
関連業種: 金融天然資源政治

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