タイの私立ランシット大学は23日、医療用大麻研究所を開所した。研究所では、大麻の栽培と品種改良、医薬品開発を行う。24日付各紙が報じた。
アーティット学長によると、同大は以前から、大麻の医療分野での可能性に関心を持ち、2016年にタイで初めて保健省に研究の許可を申請。17年に研究許可が下り、他の大学などと共同で研究を進め、先ごろ研究所開設の許可を取得した。研究所開設に伴って、医薬品開発に加えて品種改良の許可も取得した。
大麻は、32平方メートルの屋内施設で、およそ50品種を栽培する。品種改良では、幅広い医療分野での利用が見込めるテトラヒドロカンナビノール、カンナビジオール、カンナビノールといった成分を多く含む品種を開発する計画。医薬品開発では、テトラヒドロカンナビノール、カンナビノールが肺がん治療に有効とみて、研究を進めている。
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