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中小企向け融資、10~12月は7年来の最低に

オーストラリアでは中小企業向けの融資が落ち込んでいることが、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューの分析で示された。10万~50万豪ドル(約795万~約3,980万円)の銀行融資は過去3四半期、減少傾向にあり、昨年第4四半期(10~12月)には0.5%減と7年来で最低の水準に低下したという。背景には住宅価格の下落がある。

昨年第4四半期の200万豪ドル以下の融資の伸び率は0.8%と2011年以降の最低を記録。50万豪ドル以上200万豪ドル未満の融資の伸び率は13年以降で最低だった。

住宅の値下がりにより、中小企業が所有する不動産を担保として利用することが難しくなっている。さらに、各銀行が自ら融資基準を厳格化していることも中小企業向け融資の減少に拍車を掛けているという。

クイーンズランド州タウンズビル市の会計士のトッド・ホドキンソン氏は、同市の小規模企業が銀行から融資を受けるのはほぼ不可能だと指摘。同氏の顧客の一部は事業を手放そうと試みたが、買い手も融資を受けられないため、売却できなかったと述べている。

オーストラリア小事業主協会(CSBA)のストロング代表は、すべてのことが小事業主に対する貸し渋りがあることを示していると指摘。同協会の副会長を務める、住宅ローンブローカーのクオンタム・ビジネス・ファイナンスのガンドルフォ取締役は、小事業主の多くは通常の事業者ローンの代わりに個人ローンを通じて資金を調達していると説明している。

■銀行協会は貸し渋りを否定

これに対して、オーストラリア銀行協会(ABA)のブライ会長は、全体の企業向け融資は伸びており、昨年第4四半期には4.6%増を示していると説明。オーストラリアの銀行は企業の規模にかかわらず、融資にオープンな姿勢を維持していると述べている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 金融建設・不動産マクロ・統計・その他経済

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