フィリピンもストレス社会だというと、意外だろうか。国籍を問わず、マニラ首都圏で働く人は、仕事などで神経をすり減らしている。そんなストレスを感じたときに思い出してもらいたいのが、「セルフコンパッション」だ。
セルフコンパッションは「ありのままの自分を受け入れる」ことで、2000年以降に浸透してきた考え方だ。失敗などに直面した際、自責の念に駆られるのではなく、自身にも他人にも優しくできる精神的健康を保つための理念で、「自己憐憫(れんびん)」とは少し異なる。
首都圏で働く知人は不安障害を抱え、定期的に抗不安薬を摂取しながら生活している。自ら完璧を求めてしまうプレッシャーに参ってしまったのだという。多国籍企業で働く人なら、異文化間の調整もあり、疲れも余計たまるだろう。そんなときこそ、一息ついてセルフコンパションを。(D)
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