ミャンマー最大都市ヤンゴンを拠点とする日系投資会社トラスト・ベンチャー・パートナーズ(TVP)は25日、ヤンゴンで金融分野の人材育成を行うビジネススクール「ミャンマー・インスティチュート・オブ・ビジネス(MIB)」に100%出資し、傘下に収めたことを明らかにした。
2015年に開校したMIBは現在、ヤンゴン中心部のビジネスビル「スーレー・スクエア」に立地し、銀行などに勤務するスタッフを主対象に、金融に関する専門知識やリーダーシップなどについての授業を実施。これまでの卒業生は3,000人を超える。国際的な投資プロフェッショナルの資格であるCFA(チャーターズ・ファイナンシャル・アナリスト)取得コースも設けており、受験者数は国内で最も多い。
ミャンマーでは2015年に外国銀行の支店開設が始まり、16年にはヤンゴン証券取引所(YSX)が取引を開始した。金融分野は急成長しているが、専門知識を持つ人材が不足。育成が急務となっている。TVPは買収により、MIBの教育内容を、国際基準の知識やスキルを持つ人材をより多く育成するために拡充する。証券やトレジャリー(財務管理)に関する教育プログラムも新たに設ける。
TVPの後藤信介代表によると、教育内容の拡充にあたっては、国内で事業展開する外資系の保険会社、金融機関からの寄付講座を募ることも計画。高度な教材の提供や質の高い講師の確保につなげる。
TVPは傘下の人材会社「TVPキャリア」を通じ、MIB卒業生に対して、国内の金融機関での雇用の場も提供していく。
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