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出光合弁のギソン製油所、商業運転を開始

出光興産は11日、三井化学などと合弁でベトナム北中部タインホア省に建設したギソン(ニソン)製油所が商業運転を開始したと発表した。ベトナム国内の製油所は、中部クアンガイ省のズンクアット製油所に次いで2カ所目となる。

ギソン製油所に設置された最新鋭の装置群=タインホア省(出光興産提供)

ギソン製油所に設置された最新鋭の装置群=タインホア省(出光興産提供)

ギソン製油所は、出光と三井化学、クウェート国際石油(KPI)、ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)の合弁会社ニソンリファイナリー・ペトロケミカル(NSRP)が運営する。事業総額は約90億米ドル(約1兆円)で、スポンサー負担額約40億米ドルのうち出光の負担額が約14億米ドルとなっている。

原油処理能力は日量20万バレルで、ズンクアット製油所の約15万バレルを上回る。クウェートから調達した原油を使用する。石油製品はペトロベトナムを通じてベトナム国内で販売し、パラキシレン、ベンゼン、ポリプロピレンといった石油化学製品は出光と三井化学が中心に引き取り、海外に輸出する。出光の収益への貢献は、2020年度以降となる見込み。

NSRPは08年に設立された。出資比率は出光とKPIがそれぞれ35.1%、ペトロベトナムが25.1%、三井化学が4.7%となっている。13年7月にギソン製油所の建設に着手。昨年4月に完工し、今年5月に試運転を、先月14日付で商業運転をそれぞれ開始した。

■「将来的にはベトナム人社員主体に」

NSRPの石田真太郎社長は、ギソン製油所の商業運転開始に先立ち、ハノイで日系メディアのインタビューに応じた。

石田社長は、ベトナム計画投資省のデータを基に、「現在のベトナム国内における石油製品の需要は1日当たり約50万バレルで、2~3年以内に60万バレルまで拡大すると見込まれる」と説明。ギソン製油所とズンクアット製油所の原油処理能力は合わせて日量約35万バレルとなり、「余剰になることはない」との見方を示した。

出光は、技術継承のため、日本から製油所の運転員らを派遣している。ギソン製油所が試運転を開始した今年4~5月ごろには約200人体制でベトナム人従業員約1,000人の指導にあたっていたが、現在は90人ほどまで減ったという。石田社長は、「数年以内に50~70人程度まで減らし、将来的には生産計画から運営や経理などの間接部門までをベトナム人社員主体でやっていけるようにしたい」との考えを示した。


関連国・地域: ベトナム日本中東
関連業種: 天然資源

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