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東レ、マレーシアでABS樹脂の生産増強

東レは6日、マレーシアでABS樹脂「トヨラック」を製造・販売する現地法人、東レプラスチックマレーシア(TPM)の生産能力を増強すると発表した。TPMの現在の年産能力に7万5,000トン上積みし、42万5,000トン体制を敷く。増強に当たって、ペナン州の既存工場に隣接する土地を取得し、建屋を建設する。投資額は100億円。

新施設ではトヨラックの中でも、東レが世界シェアで首位に立つ「透明」グレードを生産する。2019年1~3月期に着工し、20年11月の稼働を目指す。東レ本社の広報担当者はNNAに対し、「トヨラックには数多くの分類(グレード)があるが、高付加価値商品となる『透明』の拡販を推し進めていく」と述べた。マレーシア拠点の生産増強で、グループ全体のABS樹脂の年産能力は49万7,000トンに引き上がる。

ABS樹脂は、加工に優れた熱可塑性のプラスチックで工業用品から家庭用品まで幅広く使われている。東レによると、17年の世界需要は850万トンで、年率3%の安定成長が見込まれている。中でも、透明や耐熱、耐薬といった高機能なABS樹脂は世界需要が200万トンと試算され、主に使用される家電やOA機器、自動車、玩具などの高機能化に伴って、年率4%成長が期待されているという。

東レの強みと市場の伸びを踏まえての生産増強となるが、同社のABS樹脂は「生産工程が一貫した独自の『連続重合生産プロセス』となるため、価格競争力が高く」(同広報担当者)、主な販売先となる中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)市場でも十分に戦えるという。また、今回の生産増強で欧米やインド市場への参入と用途拡大も視野に入れる。


関連国・地域: マレーシア
関連業種: 化学その他製造マクロ・統計・その他経済

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