• 印刷する

NSW州、州別経済ランキングで2位に転落

オーストラリアのニューサウスウェールズ(NSW)州が今年第2四半期(4~6月)の州別経済ランキングで2位となり、ビクトリア(VIC)州に首位の座を奪われたことが、オンライン証券コモンウェルス・セキュリティーズ(コムセック)の最新の報告書で明らかになった。シドニーにおける住宅価格の落ち込みが背景にある。30日付シドニー・モーニング・ヘラルドが報じた。

NSW州は2014年10月以降、州別経済ランキングで首位を維持していた。コムセックが同ランキングを開始した08年10月に同州は最下位だったが、世界的金融危機の後に見られた低金利や豪ドル安の影響で経済状況が改善したほか、12年以降は住宅ブームを背景に経済活動が大きく伸びた。一方、今回初めてランキングの首位に立ったVIC州では、人口増加によって建設分野を中心に主要産業が活発化しているという。

ただ、NSW州の失業率は4.7%と国内で最も低く、小売り支出も良好だ。多数のインフラプロジェクトが進められていることも、住宅市場の低迷による影響を緩和しており、2位のVIC州との差はわずかな状況という。

■原因は住宅価格の低迷

今回の州経済ランキングでNSW州が2位に転落した背景には、シドニーにおける住宅価格の落ち込みがある。シドニーの住宅価格の中間値は過去1年間に4.5%下落し、一部の地域では10%以上の落ち込みを見せた。不動産価格の下落は、消費者支出や投資決定など、州経済の広範囲に影響を及ぼしている。

NSW州政府が6月に発表した本年度予算案によると、住宅購入にかかる印紙税収入は20/21年度までの3年間に55億豪ドル(約4,514億円)削がれる見通しだ。同州の経済成長率は17/18年度の3%から減速し、18/19年度と19/20年度は2.75%が見込まれている。NSW州政府は、「経済成長の原動力が、これまでの住宅建設や消費から事業投資や輸出事業に移行していく」との見方を示している。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: 建設・不動産マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:自宅から40分ほど車を…(08/17)

豪7月失業率、6年来で最低 フルタイム雇用拡大が貢献(08/17)

豪政府事業の入札、納税記録の提出義務付け(08/17)

新エネ政策、支持保留の州政府間で意見分裂(08/17)

英BP、豪で太陽光発電やEV充電事業計画(08/17)

SA州に太陽光発電所、リバティ会長が計画(08/17)

豪資源の自動化、30年までに実現=日立建機(08/17)

〔ポッサムのつぶやき〕巨大動物の化石を3Dに、BHPが協力(08/17)

VIC労働党、豪最大の公共交通開発を公約(08/17)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社エヌ・エヌ・エーは一切の責任を負いません。

NNAからのご案内

出版物

各種ログイン