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いすゞ、D―MAX限定車を発売 免税期間に投入、通年目標は慎重

いすゞマレーシアは27日、ピックアップトラック「D―MAX」の限定モデル「X(エックス)・シリーズ」を発売した。自動車市場が6月1日以降のGST(消費税)廃止によるタックスホリデー(免税措置期間)で盛り上がる中、新モデルの投入は注目を集めそうだ。ただ、通年の見通しについては、あと1カ月後に再導入されるSST(売上・サービス税)が市場に与える負の影響は軽視できないとして、目標を据え置いた。

Xシリーズは210台の限定販売となる。フロントとリアに施した赤をアクセントとするディアル・トーンのデザインやフロント・スカートが大胆さを演出しているほか、スポーティーなリア・スカートやエアロ・スポーツ・バーが都会的な快活さある姿を実現した。赤い「ISUZU」ロゴ、Xシリーズのエンブレム、グレーのフロント・グリルも、スポーティーな魅力を高めている。

さらに、座り心地を高めたスポーティー・スリーク・レザーシート、乗降時の足元を照らすウェルカム・ドア・ライト、車庫入れや縦列駐車などをサポートする視界360度のアラウンドビューモニター(AVM)、非接触型自動決済カード「タッチンゴー」など電子タグ専用の車載器も装備して、快適さと利便性を向上させた。

モデルは、排気量2,500ccと同3,000ccのディーゼルエンジンを搭載する2種類を用意した。マレー半島部の価格(保険料含まず)は、2,500ccモデルが11万8,000リンギ(約323万円)、3,000ccモデルが12万4,000リンギ。車体カラーは、シルキーパールホワイトとスタリオンブラックメタリックの2色。全国のいすゞショールームには、8月の初週から展示する予定だ。

いすゞマレーシアは同日、スランゴール州セティア・シティー・コンベンション・センターで開催された自動車イベント「ドライブ・オートフェア」に合わせて、Xシリーズの発売式典を行った。同社軽商用車部門の鈴木正幸・最高執行責任者(COO)は式典で、タックスホリデーによる実質6%値引きの効果は大きく「D―MAXシリーズの需要は格段に高まっている」と指摘。台数限定のXシリーズも、タックスホリデー中のいち早い予約を呼び掛けた。

■早くSSTの詳細を

ただ、いすゞマレーシアは、タックスホリデーの販売効果が通年業績に与える効果は、9月1日に再導入されるSSTによって相殺される可能性が高いとみている。2018年の通年販売目標として掲げている「17年の市場シェア実績の堅持と拡大」は、維持する方針だ。17年は、トラック部門で市場シェア37.1%を確保し4年連続首位を達成、D―MAXを擁するピックアップトラック部門でも同13%を記録していた。

SSTが前回と同様の形式で再導入された場合、販売価格は上昇する可能性が高い。15年4月にGSTが導入されるまで、自動車にはSSTの売上税10%が課されていた。鈴木COOは、いま最も欲しいのは「SSTの詳細」であり、自動車に関するSST課税の枠組みを「政府が早期に発表することを待望している」と語った。増税分をメーカーが吸収することを期待する消費者の声もあるが、どこまでメーカーが努力できるかは「詳細次第だ」と指摘した。

また、8月末までの予約分がSST再導入の9月1日以降の納車となった場合の対応についても、鈴木COOは「検討中」だと述べた。

マレーシア自動車協会(MAA)のアイシャ会長はこのほど、SST再導入によって自動車の販売価格は「確実に値上がりする」と述べ、「下半期の新車市場は軟化するだろう」との見通しを示している。

D―MAXの限定モデル・Xシリーズと、そのブランディング効果に期待を示したいすゞマレーシアの鈴木COO=27日、スランゴール州(NNA撮影)

D―MAXの限定モデル・Xシリーズと、そのブランディング効果に期待を示したいすゞマレーシアの鈴木COO=27日、スランゴール州(NNA撮影)


関連国・地域: マレーシア日本
関連業種: 自動車・二輪車

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