KDDIと住友商事が支援する携帯電話サービス最大手の国営ミャンマー郵電公社(MPT)は6月27日、ミャンマー映画を配信する新アプリケーション「マハー(Mahar)」を発表した。同社は今年に入り、映画、ドラマを視聴できるアプリを相次ぎ発表。第4世代(4G)ネットワーク網の拡大に伴い、ミャンマーでもストリーミングによる動画コンテンツの視聴が広がりつつある。
MPTは今年に入り、マレーシアのアイフリックス(iflix)、米ビュークリップと提携し、海外の映画やドラマなどが見られるアプリを市場投入した。また、ミャンマーの音楽や娯楽番組を中心としたインターネットテレビサービスを提供する地場「ビッグ9TV」(Big 9 TV)とも提携している。
アイフリックスは、MPTのほか、ノルウェー系テレノール、カタール系Ooredooとも提携。定額制動画配信(SVOD)サービスの利用者数は、今年1~5月の5カ月間で1,200万人を超えている。
MPTが今回発表したマハーは、地場コンビニエンスストア大手ABCグループ傘下のABCコンテンツ・ソリューションズが開発。当初はミャンマー映画約400作をラインアップにそろえ、1年後には1,000作ぐらいに増やすという。ウィン・カイン最高経営責任者(CEO)は「ミャンマー国内には映画館が100カ所程度しかなく、映画を見るためにモバイル端末を利用する人は多い。今後も増えるとみている」と話した。
マハーでは、ダウンロードした映画を1週間見ることができる。1作当たりのダウンロードにかかるデータ量は330メガバイト。1作当たりのストリーミング料は、7月末までの販促期間中は99チャット(約8円)、それ以降は150チャットに設定した。一方、アイフリックスは月額3,000チャットの定額制で、視聴本数の制限がない。
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