凸版印刷、ＩＣＴ共同研究でＦＰＴと覚書

覚書の調印式で握手を交わす凸版印刷の金子眞吾社長（右）とＦＰＴコーポレーションのチュオン・ザー・ビン会長＝５月30日（凸版印刷提供）

凸版印刷は５月30日、ベトナムのＩＴ最大手ＦＰＴコーポレーションと、デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）推進に向け、ビジネス・プロセス・アウトソーシング（ＢＰＯ）分野でのＩＣＴ関連の共同研究やそれを支える技術者の確保に関する覚書を締結した。

両社はＢＰＯおよびＩＣＴ分野で技術者の育成を進め、2021年までに国内外で新たに約500人の開発体制を整備する計画。これにより、複雑化・高品質化のニーズに対応したＢＰＯ分野での一層のＩＴ活用を進めるとともに、ＤＸをはじめとした先端技術の研究開発を加速させる。また、ベトナムまたは東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）におけるＢＰＯ分野でのオフショア拠点の設立に向けた共同計画を開始する。

両社は、16年５月に海外ＢＰＯ事業での協業に関する覚書を締結。今年４月には、センサーなど産業向けＩｏＴ（モノのインターネット）を活用した「トッパン事務業務効率化シミュレーションサービス」を共同開発するなど、ＢＰＯ事業の拡大に取り組んでいる。