医療サービスを提供するウィンメディックス(東京都千代田区)は21日、ホーチミン市の日系診療所に遠隔診療システムを導入したと発表した。サービス開始は6月初旬の予定。日本企業による同システムの導入はベトナム初となり、同国在住者でもオンラインで日本の医師の診断が受けられるようになる。
遠隔診療システム「ヘイ・ドクター(Hey Doctor)」を導入したのは、香川県で外科・内科・在宅クリニックなどの医療サービスを提供する西高松グループ(高松市)が、ホーチミン市7区で運営するミザヤ・クリニック。タブレット端末iPad(アイパッド)を使い、現地の病院で診療された診断結果のデータを、オンライン上でつながっている日本の医師が確認。iPadで入力された情報とコールセンターによってデータを解析し、診断する。日本の医師が薬剤を処方した場合は、約3日でホーチミン市の診療所に処方箋医薬品が届くという。
ウィンメディックスは、ベトナムを皮切りに、タイとフィリピンでも月内に遠隔診療サービスの提供を開始する予定。2019年までには、カンボジアをはじめとする40カ国・地域に市場を拡大させる計画で、同年3月末までに海外の病院500カ所に導入し、売上高30億円を目指す。
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