できたらいいなのタイムトラベル、それをかなえてくれるのが新興国だ。先進国の成功事例を発展途上の国に投入し、比較的低リスクで事業を展開する「タイムマシン経営」は、とっさに思い浮かぶものでも数多い。
東南アジアで目立つのは、ドイツ系IT企業が立ち上げた、電子商取引(EC)プラットフォーム。中国大手への売却で利益を上げた。乱暴に捉えると、先進国・日本の歴史上ではやったサービスを東南アジアに投入することは、ほぼ全てがタイムマシン経営だろうか。
ただ、日本人ベンチャーキャピタリストいわく、最後に勝つのはいつでもどこでも地場系。「コピーキャット」などとからかわれることもあるが、地元の心をつかむのは現地出身者なのだそうだ。グラブによるウーバーの東南アジア事業の買収劇みたいなことが、今後も増えるかもしれない。(弘)
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