テイクオフ:飛行機に乗り損なったこ…

飛行機に乗り損なったことが一度だけある。マニラ発、東京行きの便だった。急ぎの所用があり、空港で別の便を取り直して、タクシーで第1ターミナルから第2ターミナルへ走った。

大急ぎで――。伝えるこちらの声は、息が上がって震えていたかもしれない。運転手は前のめりで発進したが、しばらくするとタガログ語を教えてやると言ってきた。「マガンダン」は英語の「グッド」。「マガンダン・ウマダはグッド・モーニング。マガンダン・ララキはハンサム・ガイ」。聞き流すうちに、慰められているのだと気付いた。

運転手は南のミンダナオ島から出稼ぎに来たイスラム教徒だった。故郷では一つ屋根の下に二人の妻が暮らし、「帰省すると両方の頬にキスが飛んでくる」とのろける。日本だったら修羅場になるな。つぶやいたら、笑っていた。そのとき以来、マガンダンはいちばん好きなタガログ語だ。(成)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 社会・事件

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