フィリピンの労働雇用省はこのほど、機内食の調製事業を手掛ける日本企業から、クウェートから帰国したフィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)を約1,000人雇いたいとの申し出を受けたと明らかにした。社名は明らかにしていない。20日付ビジネスミラーなどが伝えた。
ベリヨ労働雇用相は、「クウェートで働くより2倍近く給与が上がる」と説明。「帰国したOFWの多くが家政婦(メイド)として料理や掃除の経験があり、機内食事業とは親和性が高い」と指摘した。
政府は中東から帰国するOFWの就職支援を計画している。技術教育技能開発庁(TESDA)で職業研修を実施するほか、4月5、6日には、全国のTESDAで帰国者向けの求人フェアを開催する。
フィリピンでは先月、家事手伝いとして働いていたフィリピン人女性が雇用先で殺害されたことなどを受け、クウェートへのOFW派遣を全面禁止。虐待を受けるなど、退職を望むOFWへの帰国支援を実施している。政府によると、これまでに約1,700人が帰国した。
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