スズキのインドネシア四輪・二輪車販売会社スズキ・インドモービル・セールス(SIS)の2017年の輸出台数は6万3,568台で、前年比44%増だった。同社は今年もこの勢いが持続するとの見通しを示した。
完成車(CBU)輸出が25%増の2万8,504台、完全ノックダウン(CKD)輸出が65%増の3万5,064台だった。フィリピン、タイ、ベトナム向けの伸びが好調だったという。
輸出総額は5兆2,000億ルピア(約403億円)に達した。内訳は、CBUが2兆9,000億ルピア、CKDが1兆8,000億ルピア、部品が5,000億ルピアだった。またスペアパーツの輸出個数は7.1%増の9万5,490個となった。
スズキのインドネシア現地法人スズキ・インドモービル・モーター(SIM)の担当者は「今年はフィリピンとパキスタン向けの輸出が伸びている。ベトナム政府の輸入規制の影響でベトナム向けのCBU輸出が年初から止まっているが、ノックダウン(KD)は輸出可能なことや、フィリピンとパキスタンの伸びが好調で、ベトナム分を補っている」と説明した。
■17年に市場シェア2桁に
17年の四輪車販売は、前年比20%増の11万1,660台だった。市場シェアも10.35%へと前年の8.75%から2桁のシェアに達した。
スズキのインドネシア四輪・二輪車販売会社スズキ・インドモービル・セールス(SIS)の杉山信一郎マネジングディレクター(四輪マーケティング担当)は「17年は小型多目的車(MPV)『エルティガ』をはじめ、ピックアップ車の販売も堅調だった」と説明。「新しく投入した小型スポーツタイプ多目的車(SUV)『イグニス』、ハッチバック『バレーノ』、クロスオーバーSUV『SX4 Sクロス』も好調に販売を伸ばしている」と述べた。
今年は主力7モデルのマイナーチェンジモデルを投入する。杉山氏は、今年通年の目標シェアを11%以上とした。
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