パナソニックは、東南アジアのエアコン(AC)市場で2019年3月期は売上高ベースで前年比20%成長を目指す方針だ。中でも、BtoB(企業間取引)領域でエアコンのグローバル拠点に位置付けているマレーシアはシェア首位を固持し、期待も高い。
パナソニックの家電商品で開発・製造・販売を担うアプライアンス社の海外マーケティング本部エアコンマーケティングセンターの澤田卓真所長は、「マレーシアはパナソニックブランドへの信頼が厚く、主導的地位を握っている」と語った。東南アジアのエアコン市場でパナソニックの国別シェア(17年)は、マレーシアが34%、インドネシアが23%でそれぞれ首位に立つ。
この他、フィリピンは21%、ベトナムは28%でいずれも2位に付けており、タイは9%で4位。澤田氏は、「パナソニックにとって、アジア大洋州地域はエアコンの戦略市場となる」と強調。これらの国で18年度は前年度比20%増の売上高を見込む。
マレーシアは輸出拠点の役割も担い、スランゴール州シャアラム工場から家庭用・産業用エアコンを世界120カ国・地域以上に仕向けている。今後、「他国ブランドとの競争は激しいが、タイとベトナムでエアコン事業を強化していく」(澤田氏)考えだ。
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