ベトナムで起業研修コース(アクセラレーター)を展開するトピカ・ファウンダー・インスティテュート(TFI)によると、2017年にベンチャーキャピタル(VC)などがベトナムのスタートアップ企業に出資した金額は、前年比42%増の2億9,100万米ドル(約314億円)に上る。出資件数は、前年の2倍近い92件だった。18日付ダウトゥ電子版が報じた。
大型案件としては、レストランの口コミサイト「フーディー」などを運営するフーディーに対するシンガポールのIT企業、シー(旧ガレナ)による6,400万米ドルの出資が最大で、株式の82%を取得した。シーはこのほか、フィンテック企業とロジスティクス企業の2社に合わせて約5,000万米ドルを出資しており、ベトナムのスタートアップ企業に対する最大の出資者となった。
出資先を分野別でみると、電子商取引(EC)が8,300万米ドルと最も多く、次いでフードテック(食品関連産業にIT技術を融合した事業)は6,500万米ドル、フィンテックは5,700万米ドル、コミュニケーションは1,800万米ドルなどとなっている。また、出資案件92件のうち、地場の投資家による出資が64件と外国投資家の28件を上回っているものの、金額ベースでは地場が4,600万米ドル、外国は2億4,500万米ドルと逆転している。
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