韓国・現代自動車は11日、配車アプリの開発・運営を手掛けるシンガポールのグラブに出資し、戦略提携を結んだと発表した。共同で東南アジア市場向けの革新的なサービスの開発、展開を模索する。具体的な出資額は明らかにしていない。
東南アジアの配車サービス市場で最大の規模を誇るグラブと組むことで、現代自の電気自動車(EV)「アイオニック・エレクトリック」といったエコカーを活用した新たな移動手段のプラットフォームの提供などを目指す。
グラブは今回、「シリーズG」と呼ばれる、事業が進んだ段階での資金調達を実施。現代自のほか、中国の配車大手、滴滴出行やソフトバンク、豊田通商といった既存株主からも追加出資を受けた。
現代自は2017年1月、米新興企業ウエーブカー(WaiveCar)と組み、アイオニック・エレクトリックを用いて、広告収入で最初の2時間の料金を無料とするカーシェアリングをロサンゼルスで開始。10月にはオランダ・アムステルダムで、初の自社運営となるEVカーシェアサービスをスタートさせた。また11月には、オーストリア・ウィーンのカーシェアサービス「シュタットアウト」(ドイツ語でシティーカーの意)にハイブリッド車(HV)「アイオニック・ハイブリッド」を提供している。
「アイオニック」にはEV、HVのほかプラグインハイブリッド車(PHV)の設定がある。
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