ワイングラスを片手に、目の前に広がる宝石箱のようなシンガポールのマリーナベイ・エリアの夜景を眺める。傍らのシェントンウエーの金融街で働くシンガポール人の友人が何だか羨ましくなる。
「いろいろ大変なのよ」と彼女は弱音をぼそり。セールスターゲットやら人間関係やらと外資系金融機関ならではのオフィス事情を語る。中でも上司が定期的に個人のデスクを回って引き出しをチェックすることが最も憂鬱(ゆううつ)なことだとか。
かつて、日系の保険会社で働いてた母親もそのようなことをつぶやいていた記憶がよみがえる。だが、シンガポールでは業界問わずそのような習慣があるようだ。ふむふむ。同じアジアを代表する大都市でも、香港ではなかなか耳にしない貴重なエピソードとまぶしすぎる夜景を心に焼き付けながら、楽しいクリスマスのひと時を過ごせた。(静)
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