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〔政治スポットライト〕地方開発相も二重国籍発覚、豪政権に暗雲

議員の二重国籍が問題になっているオーストラリアで、連邦政府のナッシュ地方開発相が英国市民権を保有していることが17日、明らかになった。ナッシュ地方開発相は、自由党と共に与党保守連合を形成する国民党の副党首も務める。先日は国民党党首のジョイス副首相の二重国籍問題が明らかになったばかり。相次ぐ閣僚の二重国籍保有の発覚を受け、ターンブル政権が危機に陥っている。18日付地元各紙が報じた。

連邦政府は9月4日に、ナッシュ地方開発相が二重国籍であることにより憲法第44条に違反しているかを、高等裁判所に照会するとしている。これに対し野党労働党は、7月に連邦政府の資源相を務めていた国民党のキャナバン上院議員が二重国籍保有により閣僚を辞任したことを挙げ、ナッシュ地方開発相への政府の対応について説明を求める姿勢だ。

ナッシュ地方開発相は1965年、英国スコットランド出身の父親とオーストラリア人の母親の間にシドニーで生まれ、8歳で両親が離婚。父親が英国市民権を持っていたことで、ナッシュ地方開発相にも同市民権が付与されていたことが、このほど英国内務省への確認で明らかになったという。

高裁がキャナバン上院議員とナッシュ地方開発相の議員資格を違法と判断すれば、国民党の閣僚5人のうち3人が二重国籍保有者だったことで、自由党勢力が強まり保守連合内の緊張が高まるとみられている。

今月までにオーストラリア議会では、ジョイス副首相、キャナバン前資源相、グリーンズ(緑の党)議員2人、ワンネーション党のロバーツ議員の二重国籍が発覚しており、ナッシュ地方開発相で6人目。

■ジョイス副首相への辞任圧力強まる

今月、ニュージーランド(NZ)国籍保有が明らかになった国民党党首のジョイス副首相は、23日にNZ国籍を放棄すると発表している。しかし労働党などはターンブル政権の合法性に疑問を呈し、ジョイス副首相の辞任への圧力を強めている。ターンブル首相は「議員資格を持つ限り、閣僚でいる資格もある」として高裁の判断を待つ考えを示した。

■ゼノフォン議員、英国に情報照会

無所属のゼノフォン上院議員は一連の騒動を受け、自身の二重国籍の可能性について英国内務省に照会中だと発表した。ゼノフォン議員の父親がキプロス出身の英国市民権保有者であるため、来週の照会結果を待って「国民に正確な情報を公開する」としている。


関連国・地域: オーストラリア
関連業種: マクロ・統計・その他経済政治社会・事件

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