エプソン新工場が7月稼働、生産能力強化

セイコーエプソンは、ビジネス向けのインクジェットプリンターなどの需要の高まりに合わせて、フィリピンで生産能力を引き上げる。バタンガス州の工業団地「リマ・テクノロジー・センター(LTC)」に建設中の第3工場を7月に稼働。プリンターやプロジェクターの増産体制を整えるとともに、プロジェクター用の基幹部品の生産を一部中国から移管する。

新工場が7月にも完工、稼働する。第3工場はLTCにある完全子会社エプソン・プレシジョン・フィリピン(EPPI)の敷地内にあり、建屋面積は10万平方メートルに上る。約123億円を投資した。増産に合わせて、従業員数も2万人に増員する予定だ。

フィリピン工場は、新興国向けモデルで大量印刷が可能な大容量インクタンク搭載プリンターのメイン生産拠点。これまで生産していたインクジェットプリンター、プロジェクター、ウエアラブル情報機器「スマートグラス」に加えて、新たにプロジェクター用の基幹部品であるレーザー光源ユニットの生産も始める。

教育向け需要の減速で世界のプロジェクター市場自体は縮小する見通しだが、より明るく長寿命で低消費電力のレーザー光源搭載機の需要は高まるとみており、高性能なレーザー光源ユニットの生産を強化したい考えだ。

同基幹部品の生産をフィリピンと中国の2カ国体制にすることについて、担当者は、「市場の需要に合わせて生産体制を最適化する戦略の一環」と説明。近年は消費者向けではなくビジネス・オフィス向け機器やロボットの需要が高まっており、中国、インドネシア、フィリピンの3拠点で成長分野の事業拡大を支えていくとコメントした。

セイコーエプソン全体での2016年のプリンター販売台数は、前年比5%増の1,500万台、プロジェクターは同6%増だった。17年はプリンターが8%、プロジェクターが2%の販売増を見込んでいる。プリンター販売台数の約45%は大容量インクタンク搭載プリンターとなる見通しだ。


関連国・地域: フィリピン日本
関連業種: IT・通信製造一般

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