テイクオフ:タイ南部のゴムノキが続…

タイ南部のゴムノキが続く細道。車で走行中、体格の良い牛が通り過ぎたと思ったら運転手が突然振り返り、「ウアチョン(闘牛)だ」と興奮気味に連呼してきた。その後も何頭かとすれ違う。運転手は「写真撮るか」と頼んでもいないのに速度を落として走行し始めた。

南部の闘牛は、16世紀に交易を通じて交流があったポルトガル人から伝えられたとの説があるものの、始まりは定かではない。最初は純粋に遊びで牛同士を戦わせたものの、その後賭け事を伴う催しに発展したとみられている。300万円を超える金が飛び交うようだ。

森林を抜けると、目の前に闘牛場と牛舎が広がった。車を降りて牛に近づくと、その大きさに圧倒される。肩は隆々とせり上がり、前足は筋肉質で固そうだ。ただ目は不思議と優しい。「やっぱりかわいそう」というのはやぼか。言葉を飲み込んだ。(桃)


関連国・地域: タイ
関連業種: 社会・事件

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