テイクオフ:一時帰国という形で滞在…

一時帰国という形で滞在すると、日本のあれこれをまるで外部の人間のように新鮮に感じてしまう。研修バッジを付けた係官が慣れない手つきでパスポートをめくる入国審査、先輩に連れられた初々しい制服姿の集団がうろつく到着ロビー。新入生、新入社員、就活生。4月の日本はこんなにふわふわとした暖かさと新生活の緊張感にあふれていたのかと感心した。

フィリピンでは4、5月は長い夏休み。雨期入りしたものの、連日30度を超える気候も相まって季節をまたいだ感覚はない。日本の空気を吸って、ようやく新年度を実感できた気がする。

「次の楽しみはクリスマスかと思うと気が重いわね」。ゴミ出しでひょっこり顔を出したお隣さんにお土産を渡すと、お礼と共にそんな台詞が飛び出した。フィリピンの1年は、季節ではなく長期休暇を区切りにめぐっていくのかもしれない。(あ)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 社会・事件

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