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富士康の深セン工場、受注減で退職者募集か

EMS(エレクトロニクス機器の受託製造サービス)世界最大手である台湾・鴻海精密工業傘下の富士康科技集団(深セン市、富士康)の深セン工場が希望退職者を大量募集している。主要受注先である米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)5」の販売不振のあおりを受けたとみられる。同社が大規模な人員整理に踏み切るのは2008年の世界金融危機以来。華夏時報が伝えた。

観瀾工場(深セン市観瀾区)の従業員によると、同工場は昨年から生産ラインの稼働率が落ち込み、人員削減に踏み切った。部署によっては従業員に月10日以上の無給休暇を取得させているほか、希望退職者に600元(約9,000円)の補償金を支払うなどして自主退職を促している。

富士康の一般従業員の初任給は1,800元前後で、社会保険料や寮費などを差し引いた手取り額は1,200元とされる。「残業しないと稼げない」と述べる元従業員によると、観瀾工場では現在、1日当たり100人以上の従業員が離職しており、昨年18万人いた従業員は現在、14万人を下回っているという。

観瀾工場の幹部によると、同工場は既にアップルが年内に投入する次期機種「iPhone 5S」の生産に向けた準備を進めており、「iPhone 5」の生産はまもなく山西省と河南省にある富士康の工場に移管する予定。「iPhone 5S」が量産段階に入るまで、観瀾工場の生産量減に伴った人員削減がさらに進むとみられる。

富士康の深セン工場は今年、春節(旧正月)明けの人材募集を行っておらず、生産体制見直しに伴う人員削減が行われるとの観測が浮上していた。

■05年以来最大の赤字

富士康科技集団傘下で、香港上場の富士康国際控股がこのほど発表した2012年12月期本決算は、純損失が3億1,640万米ドル(約300億円)、売上高が前年比17.5%減の52億3,980万米ドルだった。純利益7,280万米ドルの11年から赤字転落し、05年上場以来最大の赤字を計上した。大口顧客からの受注減少が響いたとしている。<深セン>


関連国・地域: 中国-深セン台湾米国
関連業種: 電機その他製造IT・通信マクロ・統計・その他経済雇用・労務

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